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WHO総会で台湾のオブザーバー参加案否決、外交部が深い遺憾と不満の意を表明


Link [2022-05-25 08:39:18]



第75回WHO総会(世界保健機関の年次総会、WHA)で、台湾を同会議に招き、参与させる案が否決されたことに対し、外交部(日本の外務省に相当)が23日、プレスリリースを発表して深い遺憾と不満の意を表明した。以下、プレスリリースの内容要約。   ★★★★★   第75回WHO総会が22日に開幕した。初日と2日目の総務委員会と全体会議では、中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つ13カ国が提出した「台湾をオブザーバーとして招き、WHO総会に参与させる」案を総会の議事日程に加えるかどうかが話し合われ、その結果同案は否決された。外交部はこの結果について、深い遺憾と不満の意を表明する。   外交部は、セントビンセント及びグレナディーン諸島、ベリーズ、エスワティニ王国、ツバルの4つの国交樹立国(中華民国と正式な外交関係を持つ国)が総務委員会と全体会議で、我が方のWHO総会参与について中国側と2対2のディベートを行ってくれたことに心から感謝する。国交樹立国の代表はいずれも台湾を、「世界が新型コロナウイルスと戦っていく上でのしっかりとしたパートナーだ」と評価、今年のWHO総会のテーマ「平和のための健康、健康のための平和(Health for peace, peace for health)」を本当に実践しようとするならば、互いに受け入れ連携することが必須だと強調した。そしてこれら代表たちは、台湾がWHO総会やその他WHOの活動に加えられることこそ、パンデミックの制御に成功するためのカギだと訴えた。   中国及びその「盟友」のキューバとパキスタンの代表は発言の中で代り映えのしない「一つの中国原則」を繰り返したほか、引き続き国連第2758号決議とWHO総会第25.1号決議の意味を曲解したが、我が国の国交樹立国の代表は、それら決議は「中国の代表権問題」を処理したものにすぎず、中国に国連体系の中で台湾を代表する権利を授与するものではないと明確に指摘。同時に、台湾のWHO総会オブザーバー参加は一つの衛生問題であり政治とは無関係だと強調した。   中国は再三、世界の衛生安全保障という公共の利益より政治を優先し、台湾の人々の健康への権利を損なっている。外交部はこうした行為を受け入れない。また中国は、台湾が世界の衛生業務に参与出来るよう、すでに適切な手配を行ったとの妄言を吐いているが、外交部はこうした国際社会を誤った方向に導こうとするウソといじめ行為を唾棄する。   外交部は、台湾において直接選挙で選ばれた政府だけがWHO及びその他の国際組織で台湾の2,350万人を代表できることを改めて言明する。台湾の人々の健康への権利は我が国政府が責任を持って守っていくのであり、中国政府にはその権利が無く、また台湾に代わってそれを担う能力もない。外交部はこれまで以上に、国交樹立国ならびに理念の近い国々と緊密に連携し、手を取り合って新型コロナウイルスの感染拡大及びコロナ後の立て直しで直面する様々な挑戦に対応していく。そして、オブザーバーとしてのWHO総会出席、WHOによる全ての会議、イベント、メカニズムへの常態的な参与を目指して絶えず努力を続けていく。    



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