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ITRI開発の迅速PCRキットが日本市場へ


Link [2022-02-26 11:15:01]



経済部技術処は23日、財団法人工業技術研究院(工研院、ITRI)が開発した新型コロナウイルスの小型検査装置が日本市場への進出を果たしたことを明らかにした。このシステムは、同処が実施する経費助成プロジェクトの支援を受けてITRIが開発したもの。日本での名称は「J-Bio迅速PCRキットSARS-CoV-2」。日本の日本バイオテクノファーマ株式会社と台湾の貿聯(Bizlink)が連携し、日本の厚生労働省から製造販売承認を取得した。すでに日本全国での販売を開始しており、今後は日本以外の海外市場での販売も視野に入れている。   経済部技術処の邱求慧処長によると、現在行われているリアルタイムPCRの所要時間は4時間だが、ITRIが開発したこのキットは1時間以内に結果を得ることができる。しかも、重量はわずか600gと軽量で、且つ95.8%の精度を誇る。   ITRIの彭裕民副院長によると、ITRIと日本バイオテクノファーマ株式会社は2020年10月から連携し、同12月に日本での臨床実験の委託と販売契約を結んだ。日本バイオテクノファーマ株式会社は2021年6月に臨床実験を終え、このキットを購入。最近になって厚生労働省から製造販売承認を取得し、日本市場で正式に販売するに至った。   日本バイオテクノファーマ株式会社の篠原直樹社長によると、同社でも抗体、抗原検査キットの開発を手掛けており、2020年にITRIが開発した同キットを知ったときは、その技術の高さに衝撃を受けたという。PCR検査キット市場が高い潜在力を持つと考えていた篠原社長は、このキットが日本を含む世界の感染症検査に有用な商品になると確信。そこで、ハードルが高いことで知られる厚生労働省の薬事承認を得て、ついに日本市場での販売を実現させた。今後、このキットは日本の中小の病院、クリニック、大学病院の手術室や救急外来で使用されることになる見込み。将来的には検査キットのニーズが高い新興国や海外の日系病院にも販売し、より多くの人々の役に立てたいと期待を寄せている。    



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