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欧州議会が台湾での偽情報対策を評価してEUに台湾との連携強化を提言、外交部が謝意


Link [2022-03-12 15:35:27]



欧州議会が3月9日の本会議で、「偽情報を含む、EUのすべての民主的プロセスへの外国の干渉(foreign interference in all democratic processes in the EU, including disinformation)に対する政策提言」レポートの決議案を賛成552票・反対81票・棄権60票の圧倒的多数で可決した。欧州議会は同決議で、台湾が中国などによる情報操作の前線に位置していることを理由に、欧州委員会が台湾の成功経験と方法を参考にするよう提言、また、EU及びEU加盟国が台湾との協力を強化し、第三国の悪意あるフェイクニュースによる攻撃に共に対抗していくよう促した。このほか同決議では台湾とEUが政府、民間団体、シンクタンクや学術界での多元的な連携と交流のレベルを高めることへの支持を表明。さらに、EUが台湾にフェイクニュース防止センターを設置することを強く提案した。中華民国外交部(日本の外務省に相当)は10日にプレスリリースを発表、欧州議会は台湾を高く評価し、フェイクニュースと戦う上で台湾とEUが交流を深めていくことに期待したとして、これを大いに歓迎すると共に心からの謝意を表明した。   欧州議会は昨年11月、初めて「偽情報を含む、EUのすべての民主的プロセスへの外国の干渉に対応するための特別委員会」(INGE)の公式な代表団を台湾に派遣し、台湾が民主的な方式で中国など外国勢力からの干渉とフェイクニュースを用いた攻撃に対抗していることを高く評価した。同特別委員会はさらに12月、訪台の成果を記したレポートを発表、EUに対し、台湾における省庁横断型、かつ社会が高度に参与する「台湾モデル」を学習することでフェイクニュースの脅威に対処していくよう求めた。そして今回、欧州議会はさらに決議案を可決する形でEUに対し、台湾との連携を強化してフェイクニュースと戦っていくよう呼びかけた。欧州議会は再び具体的な行動で台湾への固い支持を示したことになる。   このほか欧州議会は9日の本会議で、「偽情報を含む、EUのすべての民主的プロセスへの外国の干渉に対応するための特別委員会」のアドバンス版「INGE2」の設立を決定しており、フェイクニュース問題に対する同議会の重視、ならびに専制主義政権が複合式脅威を通して民主社会に影響をもたらす動きに対する同議会の警戒と関心を示してみせた。   中華民国外交部は10日に発表したプレスリリースで、「INGE2」の設立を大いに歓迎すると共に、関連の議題については今後も欧州議会をはじめとするEUの各機関との連携と協力を深めていくとしている。同プレスリリースではまた、ロシアによる戦争とウクライナへの軍事侵攻、さらにフェイクニュースを加えた複合式脅威が全世界の平和と安定を破壊する中、台湾は国際社会における民主主義陣営の責任あるメンバーとして、これからも民主主義のパートナーたちと緊密に協調しながら専制主義政権の侵攻に対抗し、民主・自由・法治・人権などの共有する普遍的価値を守り抜くとしている。    



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