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台湾の大手旅行ECサイト、「美しい伊豆創造センター」と観光振興で協定


Link [2022-03-30 13:52:46]



コロナ後の観光需要の爆発的回復を見込み、伊豆半島の市町や観光協会などでつくる「美しい伊豆創造センター」と台湾の大手旅行ECサイト「KKday(ケイケイデイ)」が29日、伊豆半島の観光振興に関する包括連携協定を締結した。「美しい伊豆創造センター」の代表理事を務める静岡県三島市の豊岡武士市長は、「新型コロナウイルスの感染が下火になれば国際交流が再開する。伊豆が真っ先に考えたのは、万全の準備で台湾の旅客を迎えようということだった」として、協定締結の意気込みを語った。   「KKday」の創業者で、CEOを務める陳明明さんは、「いまはまだ感染状況に起伏があるが、今年下期には国際交流が再開される可能性が高い」と期待。陳明明CEOは、台湾で実施した世論調査の結果でも、海外との人的往来が再開した場合、最初に行きたい海外の国として日本を挙げる人が多いことを踏まえ、「旅行関連業者として現在できることは、その準備をしっかりと整えることだ」と述べた。   「KKday」は「美しい伊豆創造センター」との協定締結を通して、日本と台湾などの旅客に伊豆半島のツアー商品を販売するほか、伊豆の企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や、観光地域づくり法人(DMO)の事業や人材育成を支援する。日本の自治体が、台湾のECサイトと協力するのは初めてのケースで、国産ブランドを極めて重視する日本の旅行市場においては異例のことだと「KKday」は歓迎している。また、これは伊豆半島が台湾市場を重視していることを示すものでもある。   「美しい伊豆創造センター」の林田充常務理事は、自身も過去に5年ほど台湾に住んだことがある。これまで、日本の多くのDMOは海外プロモーションに力を入れているが、それに協力して旅行商品を販売する業者がいないことから、その効果が半減していると実感していた。そんなとき旅行見本市で「KKday」のことを知り、そのやり方が「美しい伊豆創造センター」の需要に合致しているとピンときた。   林田常務理事は、「美しい伊豆創造センター」は「KKday」との協力を通して、台湾と日本の観光バランスの不均衡を解消したいと考えている。林田常務理事は、「台湾と日本は正式な外交関係を持たないが、観光交流は双方の友好を深めるための重要な手段の一つであることから、ただ台湾の観光客を日本に引き込むだけでなく、日本の観光客を台湾へ連れて行くことも重要だ」と指摘する。   伊豆半島は、現在日本のNHKで放送されている大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台にもなっている。林田常務理事は、「伊豆半島は豊かな歴史や文化、そして地質景観を持つ。コロナ前の2018年は約4.16万人の台湾人が伊豆を訪れ、それは外国人全体の1割を占めた。コロナ後はさらに多くの台湾人旅客に訪れて欲しい」と期待を寄せている。  



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