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台湾の漫画家3人(饒予安・柯凱升・陳雍杰)が仏アーティスト・イン・レジデンスに


Link [2022-05-26 01:40:00]



また一つ、台湾とフランスとの間に新たな交流が生まれた。中華民国(台湾)の文化部(日本の省レベル)がフランスと協力して実施する「2022-2023台湾漫画家アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」の参加者選考結果が公表され、台湾の漫画家、饒予安さんと柯凱升さんはフランスのアングレームに、陳雍杰さんは同ブロワに滞在して創作活動を行うことになった。   文化部のプレスリリースによると、文化部はフランス・アングレームの「漫画とイメージの国際都市(La Cité internationale de la Bande Dessinée et de l'Image)」、ならびにフランスを中心とする地域の漫画、バンド・デシネ(bande dessinée、略称BD)を世界に発信するBD BOUM協会運営の「メゾン・デ・ラBD(Maison de la BD)」と提携し、「2022-2023台湾漫画家アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」を実施する。選出された漫画家は今年末にフランスに渡り、3カ月間現地に滞在して交流と創作活動を行う。   饒予安さんは2019年、『愛的一票(The first vote of love)』でアングレーム国際漫画祭デジタル漫画コンテストで3位となり、2021年には短編アニメの『奢侈凡夜』が台北フィルムフェスティバルの最優秀短編アニメに選ばれた。今回、「アーティスト・イン・レジデンス」への参加が認められたプロジェクト『minority/少数派』では世代と台湾にフォーカスを当てる。グラフィックノベルとして創作し、一部はモーショングラフィックスへと発展させる予定。   柯凱升さんは2018年、青文出版社「無限誌」のオリジナル漫画大賞などにノミネートされたほか、2020年にはクリエイティブ・コミック・コレクション(CCC)のオリジナル漫画及びシナリオ創作コンテストの見開き型漫画部門で審査員特別賞、巴哈姆特ACG創作コンテスト漫画部門で銀賞を受賞した。今回は博物館や書店、街を参観して現地の文化を体験し、異国での特殊な生活経験を短編漫画にまとめる。   陳雍杰さんはアメコミヒーローもののテイストが得意。戦闘や武術の描写に長けており、作品は米国、ドイツ、サウジアラビアなどで出版されている。マーベル作品の漫画家2人からフランススタイルの絵コンテを学び、宗教や悪魔をテーマとした漫画を出版するという。   文化部によれば、台湾とフランスは2015年から毎年台湾の漫画家2人を選抜し、アングレームでの「アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」に参加させているほか、2018年からはさらに1人をブロワの「メゾン・デ・ラBD」に送り込んでいる。これまでに台湾の漫画家16人がこのプロジェクトを通じてフランスに滞在し、交流を行った。これらの漫画家は帰国後、次々と優れた作品を発表。敖幼祥さんの『安古蘭遊記』や何学儀さんの『没有的生活 a Blois』、陳沛珛さんの『Somnolences暫時先這様』フランス語版などで、こうした作品は台湾の漫画界に新たな刺激をもたらしているという。    



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