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外交部の呉部長、第2ドイツテレビ(ZDF)の取材に対して中国の軍事的脅威等を訴える


Link [2022-02-07 14:12:37]



中華民国(台湾)外交部の呉釗燮部長(外相)はこのほど、ドイツの公共放送局「第2ドイツテレビ(ZDF)」の米ワシントン特派員であるElmar Theveßen氏のオンラインインタビューを受け、中国の台湾に対する軍事的脅威や対リトアニア経済制裁、それに台湾の北京冬季五輪への参加などについて語った。インタビューの内容は2月1日、ZDF公式サイトで公開されたほか、その一部は2日、米中の覇権争いを取り上げたZDFのドキュメンタリー番組でも採用され、視聴者の関心を集めた。以下はその要約。   【中国の軍事的脅威】 中国の台湾に対する軍事的脅威はますます高まっている。台湾の武力統一を狙う中国の野心は明らかであり、台湾の防空識別圏(ADIZ)への進入、東シナ海や南シナ海などの海域での軍事演習や軍備拡張は一触即発の危険をはらむものだ。それは台湾、日本、米国、豪州などとの思わぬ衝突を招く可能性がある。しかし、中国が台湾を侵犯することがあれば、台湾には自衛のために戦う決意も用意もある。台湾は、「台湾関係法」を守ると公言する米国を信じており、米国はこれからも台湾に対して自衛のための武器売却を行い、軍事訓練や上層部の情報交流などを進めるだろう。これは台湾の国防能力の強化に役立つはずだ。   【中国の対リトアニア経済制裁】 中国は、台湾がリトアニアに大使館に相当する代表機関「台湾代表処」を設置したことに不満を持ち、リトアニアや、リトアニアと貿易を行うドイツ企業に対してまで圧力を加えている。中国の権威主義による圧力はインド太平洋地域だけでなく、欧州諸国にまで拡張している。これに対抗するためにも民主国家は一致団結し、我々が享受する自由と民主主義の価値を守らなければならない。   中国の過去20~30年間の発展を見れば、世界の主導的地位の奪取を目指そうとするその意図は非常に明確だ。近い理念を持つ国々はこの事実をしっかり見極める必要がある。もし、権威主義が我々の生活方式を主導することが受け入れられないのならば、我々は中国に対し、「民主国家は他国の行動に干渉するという中国の横暴な行為を容認できない」と率直に伝える必要がある。   【北京冬季五輪への台湾の参加】 多くの主要な国際組織から、台湾は不当に排除されている。2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染が台湾に広まった当初、世界保健機関(WHO)は専門家を台湾に派遣することすら拒否し、多くの台湾人が犠牲になった。このため我々は機会さえあれば、台湾が国際事務及び活動に参加できるよう積極的に働きかけている。台湾のアスリートがオリンピックに参加する権利を守るため、最大限の努力をしているのもこのためだ。しかし、だからと言って人権に反する中国の行為に対して、我々が黙っていることはない。  



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