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228事件から75年、蔡総統が中央政府による記念式典に出席して談話を発表


Link [2022-03-05 18:55:13]



蔡英文総統が2月28日午前、台湾北部・基隆市で行われた「二二八事件75周年中枢紀念儀式」(228事件から75年 中央政府による記念式典)に出席して談話を発表した。以下、談話内容の要約。   ★★★★★   本日で228事件から満75年。我々がいる基隆港は当時軍隊が上陸した場所だ。75年前の3月8日に軍隊は基隆(台湾北部)を鎮圧。翌日から台湾全域に及ぶ「清郷」(社会運動に加わった疑いのある青年の逮捕や虐待)と鎮圧を始めたのだ。   推計によれば、その年(1947年)の3月8日から16日までの間に基隆だけで2,000人以上が犠牲になった。これら犠牲者には地元の名士のほか、学生、埠頭や船渠(ドック)、鉱坑で働く労働者もいた。そのうち多くの人は大変若くして命を落としたのだ。   228事件から満75年となる今日、台湾における「移行期の正義」の取り組みは次のマイルストーンへと向かうことになる。   今年5月、促進転型正義委員会(移行期の正義促進委員会)は運営が始まって満4年の「総結報告」(総括レポート)を発表し、段階的な任務を終える。このレポートでは、権威主義の時代における人権侵害の体制がどのような仕組みだったかをつまびらかにすると共に、台湾社会がこれからも「移行期の正義」を確実に実行し、民主を深めていくための具体的な提言を行う。   私は、民主主義がすでに十分に固まり、世界からも評価される台湾において、与野党と社会各界がみな理性的で成熟した態度で、共に民主の発展に最も有利な方向に向かって引き続き「移行期の正義」の取り組みを実践していってほしいと希望している。   ここ数日、国際情勢はまさに急速に変化している。全世界は、ウクライナ人が自分たちの国家のため、民主と自由のため、団結して侵略に抵抗している姿を目にしている。国家主権と自由民主を守ろうとする彼らの決意に、自由民主を追求する全世界の人々は涙していることだろう。そしてそれはまた、国際社会がウクライナを支持する力をいっそう強めることになる。   団結した国だからこそ、変化に向き合い、挑戦を乗り越えられる。台湾を団結させ、民主を守る事は総統である私の責任であり、私がずっと堅持するところである。   団結を求めることは過去を忘れることとイコールではない。逆に我々は過去に歩んできた道をよりいっそう心に刻み、常に思い出さなければならない。こんにちの台湾の民主は断じて当たり前のことではないと。そうしてこそ我々は今を大切にして互いに団結し、苦労して手に入れた民主、自由、人権を共に守っていくことが出来るのだ。   「移行期の正義」と民主の価値を堅持していくこの道は決して歩きやすい道でない。だからこそ私は、犠牲になった先人たちの堅持した信念は比類なき、尊い精神であることをはっきり理解している。私は、多くの先人たち、その家族、民間団体が長期にわたって政府に働きかけ、政府を理解し、支持し、提言をしてくれていることに感謝したい。   私は、歴史に積極的に向き合い、過ちを反省する国家は必ずや力強い強靭性を備え、民主を守り通せる国だと信じている。これは台湾の民主における「移行期の正義」の意義であり、さらには台湾人共通の使命である。これからも努力していこうではないか。    



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