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台湾先住民族のアーティストが初参加、豪「シドニー・ ビエンナーレ2022」始まる


Link [2022-03-15 14:12:26]



オーストラリア最大のアートイベントである第23回「シドニー・ビエンナーレ」が始まった。台北駐シドニー経済文化弁事処文化組(=文化部の出先機関)は今年、初めて「シドニー・ビエンナーレ」と提携し、パイワン族(台湾先住民族の一つ)のアーティストであるAluaiy Kaumakan(中国語名は武玉玲)さんの作品『触摸:記得我們的関係感(Semasipu–Remembering Our Intimacies)』の出展を支援している。台湾先住民族出身のアーティストが「シドニー・ビエンナーレ」に参加するのは初めてのこと。   また、今年の「シドニー・ビエンナーレ」では初めて、オープニングウィークの一環として、台湾に焦点を当てた「台湾スポットライト・イベント」を開催した。今月11日、シドニー港近くの「Pier 2/3 at Walsh Bay Arts Precinct」で開催されたもので、Aluaiy Kaumakanさんも座談会で自身の創作理念について語った。   「シドニー・ビエンナーレ」の役員の一人、Anne Flanaganさんは「台湾スポットライト・イベント」に出席した際、Aluaiy Kaumakanさんが台湾先住民族のアーティストとして初めて「シドニー・ビエンナーレ」に出展することを歓迎すると同時に、初めて協力することになった台北駐シドニー経済文化弁事処文化組と、その母体である文化部にも感謝した。また、「台湾スポットライト・イベント」がオープニング・ウィークの有終の美を飾ったことを絶賛し、今後も協力を継続できるよう期待を寄せた。   台北駐シドニー経済文化弁事処の范惠君処長は、「アーティストのAluaiy Kaumakanさんと、インディペンデント・キュレーターであるBiung Ismahasanさんは、台湾先住民族のアーティストとして初めて『シドニー・ビエンナーレ』に出展するという偉業を成し遂げた。これは、台湾の民主的で多様性のあるソフトパワーを見せつけるものだ」と喜んだ。   Aluaiy Kaumakanさんの作品『触摸:記得我們的関係感』は、自然災害によって被害を受けた先住民族集落の一つ、屏東県三地門郷(台湾南部)の大社集落に住む女性や長老たちと石摺(いしずり)した布を縫製して作ったもの。   今年の「シドニー・ビエンナーレ」は6月13日まで開催される。世界30カ国・地域から89人のアーティストが参加。出展作品は330点、イベントは400件に達する。台湾からの参加者はAluaiy Kaumakanさんのみ。出展の舞台となっている「Pier 2/3 at Walsh Bay Arts Precinct」は約100年の歴史を持つ古い倉庫で、2年にわたる修復工事を経て、今年2月末にリニューアルオープンしたばかり。独特の雰囲気を持つ空間で、Aluaiy Kaumakanさんはここで作品を出展する最初のアーティストとして、台湾先住民族のモダンアートの実力を見せつける。  



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