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量子技術の「台湾ナショナルチーム」発足、17の研究チームが参加


Link [2022-03-18 01:32:36]



量子技術に関する「台湾ナショナルチーム」が誕生した。計17の研究チームが参加する。台湾独自の量子コンピュータと量子ネットワークを開発することと、台湾が持つICT産業の優位性を活用して次世代を担う量子産業のサプライチェーンを構築することの2つを目標に掲げる。   行政院科技会弁公室は16日、中央研究院(台湾の最高学術研究機関)、経済部(日本の経済産業省に類似)、科技部(日本の文部科学省に類似)と連携し、量子技術に関する「台湾ナショナルチーム」を発足した。今後5年間に計80億台湾元(約334億日本円)の経費を投じる。「台湾ナショナルチーム」には、学者・専門家72人、企業24社を含む、計17の研究チームが参加。量子コンポーネント、量子コンピュータ、量子アルゴリズム、量子通信などの技術に焦点を当て、研究・開発に取り組む。   行政院科技会報副召集人を兼ねる科技部の呉政忠部長(=大臣)は、「量子技術は情報セキュリティ、金融、国防産業に重大な影響を及ぼす。ナショナルチームの発足により、分野、学校、組織の垣根を越え、産業界と手を結び、産学研の川上から川下をカバーする、完全な研究・開発モデルを立ち上げる必要がある。このため、科技部、中央研究院、経済部のみならず、将来的には金融監督管理委員会や国家発展委員会などもナショナルチームに加わることになるだろう」と説明した。   ワーキンググループ「量子系統推動小組」の果尚志召集人によると、中央研究院南部院区(台湾南部・台南市)は今後4年間、台湾の量子技術の研究・開発の拠点となる。「ナショナルチーム」に参加する17の研究チームもここに入居し、核心となる施設を使用することが可能となる。そして、台湾独自の量子コンピュータや量子ネットワークを構築し、量子力学の核心となる技術を開発することを目指す。  



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