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台湾産パイナップルの輸出が好調、農業委員会は日本の消費者に感謝


Link [2022-04-07 20:33:18]



行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)の陳吉仲主任委員(大臣)が6日、台湾南部・台南市でパイナップルの対日輸出に関する記者会見を開催、台湾産パイナップルに対する日本の消費者の熱烈な支持に感謝した。台南市の黄偉哲市長も会場に駆けつけ、日本に送るパイナップルの積み込まれたコンテナを閉じるセレモニーに立ち会った。黄市長は、農業団体と輸出業者、政府関係部署が共に努力する中、今年のパイナップル輸出量が目標である3万トンを上回り、国内での生産と販売、そして農家の収益を安定させられるよう期待した。   中国大陸が昨年3月から台湾産パイナップルの輸入を一時停止していることから、農業委員会では国内販売と輸出、加工の三つの面で積極的に各種の対応措置を実施し、農家の収入に影響が出ないようにしている。台湾産パイナップルの昨年の輸出量は2万8,000トンで、中国大陸向けを除いた統計では前年(2020年)の633%へと大幅に増加。そのうち日本向けは1万8,000トン近くで、前年の826%に激増した。日本向け輸出としてはそれまでの20年の合計に相当する。海外での好調な販売を維持するため、農業委員会は今年、輸出業者を積極的にサポートして海外市場の継続的な開拓とその安定した発展に努力しており、年間輸出量の目標を3万トンに設定した。その結果3月末までに9,805トンを達成、前年同期比では12.2%のプラスを記録するなど、台湾産パイナップルは輸出先の調整に成功し、もはや中国大陸に依存していないことが顕著になった。   農業委員会では、輸出にあたって優れた品質と農家の収益を確保するため、輸出業者には輸出申告日までの3日以内(輸出申告日を含む)に輸出予定の申請を行うよう要請しているほか、「外銷供果園」(輸出用果物提供果樹園)のパイナップルを仕入れるよう求めている。さらに産地での仕入れ価格は1キログラム22台湾元(約93日本円)以上とする。また、日本の市場で輸出業者が不当な値引きをしたり、品質の劣る果物を販売したりするのを防ぐため、日本での小売価格が1キログラムあたり300日本円を下回ることが無いよう求めている。下回った場合は輸出業者の海外市場開拓を奨励するための補助金を取り消すことで、台湾産パイナップルの良好なイメージと評判を維持する。   農業委員会は、台湾産パイナップルは3月から本格的な収穫期に入ったと強調。輸出する品種は主に「金鑽パイナップル」で、きめ細かい果肉、適度な甘みと酸味、芯まで食べられるなど多くの長所が日本でも歓迎されている。他国産のパイナップルと比較すると台湾産の優れた品質が特に際立ち、市場での住み分けに成功。農業委員会ではこれからも日本での宣伝やプロモーションなどの活動を実施すると共に、一口大にカットされたパイナップルの売り込みを業者に指導して、日本のより多くの消費者においしい台湾産パイナップルを味わってもらうとしている。    



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