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呉釗燮外交部長、ギリシャ日刊紙取材で「中国の圧力に屈しない」


Link [2022-04-07 00:13:11]



外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(外相)は、ギリシャで最も歴史ある日刊紙「エスティア(Estia)」のコラムニスト、Ilias Iliopoulos氏の書面によるインタビューを受けた。呉釗燮部長はインタビューの中で、中国大陸の台湾に対する脅威、両岸情勢、台湾における自由と民主主義の現状、台湾と欧州の関係などについて詳しく説明した。インタビューの内容は、エスティアが「台湾が直面する中国による軍事的脅威」と題して、3月27日と4月3日、紙面を割いてトップ扱いで、2回に分けて掲載された。インタビューの要旨は次の通り。 台湾は中国大陸による深刻さを増す軍事的脅威にさらされている。中国大陸は、しばしばグレーゾーン戦略を仕掛け、台湾を混乱・動揺させるために軍用機を頻繁に派遣している。そのため台湾は、有事に備えた防衛力を強化、多面的な非対称戦略を展開し、抑止力の構築に取り組んでいる。台湾における中国大陸からの脅威に対抗するリミットは、昨年の双十国慶節(10月10日、中華民国の建国記念日)の演説で、蔡英文総統が提示した「4つの堅持」だ。台湾は自由で民主的な社会生活をしっかりと守り、中国大陸からの脅迫や威圧行為に屈することはない。  国際社会は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強く認識している。昨年行われた各国首脳会議、または日米の外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)などにおいて、台湾海峡に関する問題が20回以上も取り上げられた。今年の日米、日豪の各首脳会談、英豪の外務・防衛担当閣僚会合においても、改めて話題にのぼり、台湾海峡情勢が世界的な関心の的となっていることが明らかになった。民主主義パートナーが今後も引き続き台湾を支持し、インド太平洋の安全と共有する普遍的価値の確保に尽力するよう願っている。 台湾は、欧州連合(EU)やその加盟国と自由、民主主義、基本的人権の普遍的価値を共有している。台湾は、権威主義の拡大に対抗する民主主義陣営の戦略の最前線にいる。EUや欧州諸国が積極的に発言し、世界の民主主義国の団結とレジリエンス強化を促進できるよう望んでいる。リトアニアに設置した台湾の代表機関の名称に「台湾」表記の採用を認めたことで、中国が反発し、リトアニアに対して経済制裁を加えたことについて、EU加盟国が一致団結し、「経済的な威圧行為に反対する措置」を速やかに推進して、中国の暴走をやめさせるよう望む。 欧州は、アジア太平洋の安全と中国の台頭について、以前にも増して懸念を抱いており、台湾と欧州はその懸念を拭う対策を講じるための交流を進めることが可能だ。昨年10月に欧州を訪問した際、スロバキアの安全保障に関する国際会議「GLOBSEC」とチェコのシンクタンク「Sinopsis」が主催するシンポジウムにそれぞれ招かれて講演し、中国及びアジア太平洋情勢、台湾での偽情報対策の経験について共有した。台湾は、欧州との経済、貿易、投資関係、主要な産業サプライチェーンの安全とレジリエンスを共同で強化できるよう期待している。また、「台湾欧州奨学金制度」プログラムを推進することにより、台湾と欧州諸国の大学において、学術的な協力・交流関係の確立を推進したい。



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