Muristek
ブータンではこのところ新型コロナウイルスのオミクロン株が広がり、感染者数が急増。首都のティンプーなどでも新型コロナまん延で医療体制が危機に瀕している。こうした事態を受け、中華民国（台湾）の駐インド台北経済文化センターと駐シンガポール台北代表処が調整にあたった結果、台湾は国際的な感染防止の責任を果たし、共同でブータンでの感染対策に協力するため、ブータンの公益団体「Gyalyum Charitable Trust, GCT」に酸素濃縮器50台とN95マスク2,000枚を緊急提供した。これら医療物資は台北からシンガポールに空輸されたのち、駐シンガポール台北代表処の戴輝源公使が中華民国政府を代表してGCTのシンガポール窓口に引き渡し、さらにロイヤルブータン航空（Drukair）の専用機で27日午後に無事ブータンに到着した。GCTは中華民国の迅速な支援に心から感謝している。 中華民国外交部（日本の外務省に相当）は27日、プレスリリースを発表し、「感染症に国境は無く、全世界と地域が感染対策で協力することの切迫性と重要性がいっそう浮き彫りになっている。台湾にはこれからも国際社会に貢献し、共にブータンの新型コロナ対策を助けていく能力と用意がある」とコメントした。
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