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蔡英文総統、ホロコースト記念日式典に出席


Link [2022-03-16 19:53:22]



蔡英文総統は15日、「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(国連が定めたホロコースト記念日、1月27日)」関連の式典に出席した。蔡英文総統は、「ウクライナは今まさに権威主義国の侵攻による恐怖にさらされている。誰もがショックを受け悲しんでいるが、ウクライナの決意には大きな感動を覚える。台湾は引き続き、民主主義パートナーと協力して、ウクライナ侵略に対抗する」との意気込みを述べた。 財団法人台湾民主基金会とイスラエル及びドイツの駐台窓口機関は15日、台北賓館(迎賓館、台湾北部・台北市)において、ホロコースト記念日の関連式典を共催した。式典には蔡英文総統のほか、外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(外相)、台湾民主基金会の董事長(会長)を兼務する立法院の游錫堃院長(国会議長)、イスラエルのOmer Caspi駐台代表、ドイツ在台協会(台湾におけるドイツ大使館に相当)のJörg Polster処長(大使)が出席した。 蔡英文総統はあいさつで、「ウクライナは第二次世界大戦以降、経験したことのない大きなダメージを受けている。台湾における民主化運動のパイオニア、蔣渭水氏はかつて『同胞は団結すべき、団結こそ真の力となる』と言った。団結は、障害を克服するための必要条件だ。台湾は、民主主義と基本的人権の価値観を擁護する必要がある。台湾は、次世代へより良い世界を残すため、今後も民主主義パートナーと協力していく」と語った。 ビデオメッセージを寄せたホロコースト記念館のダニー・ダヤン(Dani Dayan)館長は、「ホロコーストに関連した式典が台湾で開催されることは、非常に重要だ。これは、人権問題に国境はなく、遠く離れていても近い理念を持つことができるという表れだ。ホロコーストから得た教訓は、初期段階から人種差別、排外主義の撲滅を図るべきだということ」と強調した。 Jörg Polster処長は、過去を理解することによって未來を知ることができ、歴史を忘れないようにすべきだと指摘した。今を生きる人々は、「同じ過ちを繰り返さない」という責任を負っている。戦争は常に種族の大量虐殺を伴う。現在、ウクライナに対するロシアの侵攻は、欧州にも飛び火し、女性や子供、ユダヤ人生存者が犠牲になっている。Jörg Polster処長は、ホロコースト記念日に関する記念イベントを行うと同時に、人々が一緒に平和な世界を実現するために取り組むことも約束した。 一方Omer Caspi駐台代表は、妻の祖母、Leaさんが、アウシュビッツのガス室から奇跡的に逃げ出すことができたエピソードを語り、当時のユダヤ人の運命は風に舞う落ち葉のように、自分の意思が反映できなかったと伝えた。その上で、安全な台湾で安心して暮らせることに感謝し、台湾とユダヤ人コミュニティが互いに理解し、友好的な関係でいることが喜ばしいと述べた。 ホロコースト記念日は、ホロコーストの歴史的教訓を風化させないよう国連が2005年に制定した。



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