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外交部の呉釗燮部長、チェコ日刊紙のインタビュー受け台湾の立場伝える


Link [2022-03-16 19:53:22]



外交部の呉釗燮部長(外相)はこのほど、チェコ共和国の日刊紙『Hospodarske noviny』のインタビューを受け、ロシア軍のウクライナ侵攻、中国の軍事的脅威、台湾とチェコの各分野での関係などについて語った。インタビューの内容は14日、大きく紙面を割いて報じられ、反響を呼んだ。   呉部長は、ロシアがウクライナ侵攻を開始した当初、中国がロシアと同様、台湾に対して軍事攻撃を展開するのではないかと懸念する声も多かったと指摘。そして、もし中国が、西洋の民主国家の団結が十分でないと見なせば、ウクライナ侵攻の混乱に乗じて利益を得ようとする可能性は十分にあると述べた。呉部長は、「中国はいままさに、ロシアのウクライナ侵攻とそれに対する西洋諸国の反応を虎視眈々と伺っている。そしてわが国も、ウクライナ情勢の動向と中国の意図に強い関心を払っている」、「現在のところ、ロシアの侵略行為は、ロシアが考えていたほど順調には進んでいない。中国はそこから教訓を得るべきだ」と述べ、民主国家が一致団結して覇権主義の侵略に対抗することで、中国に警戒心を与える必要があると主張した。   呉部長はさらに、「ウクライナが国際社会の支持を得られたのは、彼らが生存のため、主権を守るため、そして生活を守るために戦う意志を見せているからだ」と指摘。そして、「台湾も同様の目標を持つ。自衛能力を高め、軍備のために投資し、国家、主権、領土、生活のために戦う意志を持っている。我々は米国から武器を売却してもらうと同時に、自衛能力を高め、国を守るという決意を有している」と強調した。   呉部長はまた、ロシアのウクライナ侵攻によって、台湾人の対中東欧投資意欲が損なわれることはないと指摘。チェコとのさらなる協力の機会を模索するため、近いうちに再び訪問団を組織し、チェコに派遣する考えがあることを明らかにした。   呉部長によると、台湾の半導体産業は全方位的なサプライチェーンを構築しているが、今後はその全体を見直し、チェコ、リトアニア、スロバキアなどの友好国家をこのサプライチェーンに組み込む方法を検討していく。呉部長は、「チェコは工業方面で盤石な基礎を持つ。一方、台湾は半導体チップの設計や製造で豊富な経験を持つ」として、この分野での協力拡大に期待を寄せた。呉部長はこのほか、外交部は台湾で学ぶことを希望するチェコの学生や研究者に対して奨学金を用意しており、すでに台湾で学んでいるチェコ人留学生もいると説明した。   チェコの日刊紙『Hospodarske noviny』は1990年創刊。本社をプラハに置く。経済ニュースに重心を置いており、チェコの政界や財界、それに報道界などで大きな影響力を持つ。   インタビューの全文は以下のとおり(チェコ語)。 https://bit.ly/366mXgW



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