Breaking News >> News >> Taiwan Today


蔡英文総統、中央研究院南部院区の研究ビルⅡ及び総合ビルの棟上式に出席


Link [2022-03-16 19:53:22]



台湾の最高学術研究機関である中央研究院(台湾北部・台北市南港区)は15日、南部院区(台湾南部・台南市)第2期工事の棟上式を行った。式典に出席した蔡英文総統は、南部院区が量子力学の研究を盛り立て、「量子国家隊(=量子力学のナショナルチーム)」として台湾のサステナブルな発展のために重要な基礎を築いて欲しいと述べた。   棟上式が行われたのは第2期工事の研究ビル(Ⅱ)と総合ビル。蔡英文総統と中央研究院の廖俊智院長が証人として立ち会ったほか、台南市の黄偉哲市長も出席した。   廖俊智院長によると、中央研究院は数十年前から量子技術の研究に取り組み、すでに「量子電脳専題中心」と「量子光電専題中心」を設立している。今後も中央研究院は「量子国家隊」の中枢を担いながら、量子力学分野におけるトップクラスの人材を集め、育成し、ヘッドハンティングして研究チームを育てる。廖俊智院長は、その上で台湾の学術研究のエネルギーと結びつき、台湾が半導体やICT産業で積み上げてきた経験を加え、「台湾初の超伝導量子コンピュータを作りたい」と抱負を語った。   蔡総統は、この日棟上式が行われた研究ビル(Ⅱ)と総合ビルの建設について、「台南市帰仁区沙崙地区が次世代を担う重要な科学技術発展のため、重要な役割を担っていることを示すものだ」と指摘した。また、中央研究院南部院区がすでに11の農業テクノロジーラボ(実験室)を有し、良質の種苗の栽培や農業遺伝子の改良などの方面で重大な成果を挙げ、台湾農業の国際競争力を引き上げていることにも言及した。   研究ビル(Ⅱ)と総合ビルは今年末の完成を目指す。これとは別に、量子力学に関する実験を担うビルについても建設計画が進行中で、こちらは2026年の完成を目指している。これらの完成後は、中央研究院の人文社会学、量子力学の関係者、それに環境変遷研究センターなどが入居することになるという。   蔡総統は、「中央研究院は台湾における最高学術研究機関であり、人々の大きな期待と責任を担っている。南部院区の発展は、台南市の沙崙智慧緑能科学城(=沙崙グリーンエネルギーサイエンスシティ)や高雄市の南部科学園区高雄園区などとの相乗効果を生み、台湾南部の産業の革新と転換のため、より多くの活力とエネルギーを与えることだろう」と期待を寄せた。  



Most Read

2024-09-20 00:47:49