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マラリア根絶に尽力した連日清教授が逝去、外交部が哀悼の意


Link [2022-02-26 11:15:01]



マラリア根絶のために取り組み、「台湾抗瘧之父(=台湾抗マラリアの父)」と呼ばれた連日清教授が今月16日、96歳で亡くなった。台湾の「公衆衛生外交」の一翼を担った連日清教授の訃報に接し、中華民国(台湾)外交部は以下のとおりニュースリリースを発表し、哀悼の意を表した。   ★★★★★★★★   連日清教授は海外でも名の知られたマラリア研究者であった。台湾は連教授およびその研究チームの取り組みにより、1965年11月、世界保健機関(WHO)より世界で初めて「マラリア排除地域」の認定を受けた。これはわが国の国民の健康、ひいては社会及び経済全体の発展にとっても有益かつ甚大な影響を与えるものであった。   連教授はまた、当時80歳といいう高齢ながら、当時国交のあったサントメ・プリンシペ民主共和国(アフリカ)に渡り、マラリア根絶計画の責任者として活躍した。当時、サントメ・プリンシペ共和国の生活環境は劣悪だったが、連教授はマラリア根絶を含む同国の医療衛生改善計画に全力で取り組んだ。その結果、同国におけるマラリア発生率は2003年の50%から、2012年には4%にまで激減。2015年にはさらに1.01%まで下がり、同国の国民はマラリアの脅威から脱することができた。同国の人々はいまでも連教授への感謝を忘れていない。連教授のサントメ・プリンシペでのマラリア根絶計画の成果は、2013年にWHOによって評価されるに至り、外交部の李大維部長(=外相。当時)は2016年、連教授に「特殊外交奨章」を授与。公衆衛生外交に取り組み、国際社会における台湾のプレゼンス向上に貢献したとして、その功績を称えた。   連教授はその生涯を、学術研究と外交による人助けのために捧げた。その行動と精神は、わが国の公衆衛生分野における無数の後進に影響を与えており、敬服に値するものだ。世界でいままさに新型コロナウイルスが猛威を振るう中、わが国は官民一体となって世界の感染症対策に貢献しようと積極的に取り組んでいる。こうした中、連教授が生涯を捧げてマラリア根絶に取り組み、国際社会と台湾に残した資産が持つ意義は、より大きなものとなっている。   外交部は連教授の訃報に接し、深い悲しみに暮れるとともに、連教授が国内外の医療衛生環境を改善するために、私心を忘れて取り組んでくれたことに感謝している。「哲人の日已(すで)に遠のけど、典型は夙昔(しゅくせき)に在り」の言葉のとおり、連教授はわが国の公衆衛生研究及び人道支援の模範として、これからも我々が思いを馳せ、手本とする対象として存在し続けることだろう。



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